「今さら聞けないシリーズ」医学統計の基本

監修:東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻
生物統計学分野 教授 松山 裕 先生

第2回:「統計解析結果を正しく解釈する」

Introduction
導入イメージ

若林先生

三宅先生!円城寺先生!今月のメディカルニュースのこの記事、どう思われますか?

どれどれ?? 「昨年発売された糖尿病治療薬Aは、従来薬B+Cの併用療法と比較して、有効性・安全性に有意差がない(P=0.095)ことが、各100例を対象としたランダム化比較試験で確認された」…か。

三宅先生

若林先生

糖尿病治療薬Aと併用療法との差がないということは、同等の効果が得られるってことですよね?!であれば、単剤でコントロールできるAを使うべきではないですか?!

若林君…何か解釈がおかしくない?

円城寺先生

若林先生

え?そうですか…??

さっき「同等の効果がある」って言ってたけど、その根拠はなに??

円城寺先生

若林先生

えーっと…

「同等である」というためには、同等性を示すための統計学的解析をしなければならないんだ。
同等という言葉は、統計学的に同等であることが示された場合にのみ使っているヒトも多いから、安易に使わない方が良い。

三宅先生

若林先生

統計学上の「同等」には、厳密な意味があるんですね。知りませんでした…

若林君、統計解析結果の解釈の仕方を整理しておきましょうか。時間はある?

円城寺先生

若林先生

はい大丈夫です。よろしくお願いします。

では、わたしも付き合おうかな。

三宅先生

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