「今さら聞けないシリーズ」PCI・カテーテル室 ピンチからの脱出法

第1回:「冠動脈造影がうまくできない!」

解説1-1

基本のキ!!
冠動脈の各部位が見えやすくなる撮影方向を把握しよう!!

まず、冠動脈造影における撮影方向とその略称をおさらいしましょう。

図 図

では、各分岐部に適した撮影の方向と角度1)を確認しましょう!

左主幹部分岐部では…

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左主幹部分岐部は、正面caudal 30°で評価します。

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通常、冠動脈は左主幹部(LMT)から左前下行枝(LAD)と左回旋枝(LCX)の2本に分かれていますが、患者さんによってはLADとLCXの間に、もう1本分岐している場合があります。この3本目の枝を、高位側壁枝(high lateral branch;HL)といいます。
(略して「ハイラテ」と呼ばれることも☝)

もし、高位側壁枝に病変がある場合は、LADとLCXの分岐角度が最も大きく見えるspider view(LAO40°、caudal30°)が適しています。

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左前下行枝では…

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左前下行枝の全貌を観察するには、右前斜位(RAO)が適しています。

中隔枝起始部の病変評価は正面cranial(cranial30°)
RAO-cranial(RAO30°、cranial30°)が適しています。

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対角枝の分岐部病変は、LAO-cranial(LAO 40°、cranial 30°)
RAO-cranial(RAO30°、cranial30°)の2方向で評価します。

図
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左回旋枝、右冠動脈は
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PP-ASP-JP-0037-04-12