Taylor R.R. et al. Effects of Low-Dose Aspirin on Restenosis After Coronary Angioplasty

アスピリンは生誕110年を迎え、その歴史の中で豊富なエビデンスが蓄積されてきました。
目的 アスピリンによるPTCA後の再狭窄抑制効果を検討
デザイン ランダム化、プラセボ対照
実施国 オーストラリア
追跡期間 6ヶ月(平均7.4ヶ月)
対象 70歳未満の急性心筋梗塞でない患者、216例
群構成 アスピリン(100 mg/日)群 〔n=108〕
プラセボ群〔n=104〕

PTCA施行後、全例にアスピリン(100mg/ 日)を2週間投与し、アスピリン(100mg/ 日)群と
プラセボ群にランダム化。
結果 6ヶ月後の冠動脈造影で評価した結果、再狭窄患者数はアスピリン群とプラセボ群で有意差なし。
再狭窄をおこした病変部位は、プラセボ群に比しアスピリン群で有意に減少(p<0.025)。
PTCA後の病変部位の変化は、アスピリン群で内径の減少が有意に抑制されていた。
有害事象:プラセボ群のみで3例に心筋梗塞の発症がみられたが、死亡は両群ともに認められなかった。
Am. J. Cardiol. 68: 874-878, 1991

PTCA後6ヶ月の再狭窄の有無
評価項目 アスピリン プラセボ P値
患者数
  再狭窄なし
  再狭窄あり(%)

70
38(35%)

59
45(43%)


N.S.
病変部位数
  再狭窄なし
  再狭窄あり(%)

126
42(25%)

84 51(38%)


<0.025
再狭窄:狭窄率≧50%かつ拡大径の損失≧50% またはCABG施行
χ2検定

Am. J. Cardiol. 68: 874-878, 1991

血管造影による病変部位の変化
内径の減少化率% (評価対象部位数) アスピリン プラセボ P値
全評価部位 15.9 ±21.6(163) 22.3 ±24.9(134) <0.01
待機的CAGでの評価部位 11.5 ±17.6(144) 15.4 ±21.8(106) <0.02
緊急CAGでの評価部位 49.7±19.1(19) 48.3 ±18.1(28) NS
部位別でのサブグループ解析 狭窄部位 14.9 ±21.1(149) 21.6 ±24.1(121) <0.01
完全閉塞部位 26.8 ±24.8(14) 28.5 ±32.5(13) NS
LAD以外 14.1 ±19.8(106) 17.7 ±24.6(64) NS
LAD 19.5 ±24.3(57) 26.5 ±24.6(70) <0.1
LAD:Left anterior decending
Mean±SD
Student's t 検定


Am. J. Cardiol. 68: 874-878, 1991