JAMIS Japanese Antiplatelets Myocardial Infarction Study

アスピリンは生誕110年を迎え、その歴史の中で豊富なエビデンスが蓄積されてきました。
目的 急性心筋梗塞患者において、梗塞後の心血管イベント抑制に対するアスピリン長期投与の有効性を比較検討
エンドポイント: 心臓死(突然死含む)、再梗塞、再入院を要するコントロール不能な不安定狭心症、非致死的脳梗塞
デザイン ランダム化、オープン
実施国 日本
追跡期間 平均475日(最大970日)
対象 急性心筋梗塞発症から1ヶ月以内の患者、723例
群構成 アスピリン(81 mg/日)群 〔n=250〕
トラピジル(300 mg/日)〔n=243〕
抗血小板薬非投与群〔n=230〕
結果 再梗塞のリスクは、抗血小板薬非投与群に比し、アスピリン投与群で有意に減少した(P=0.0045)。一方、心血管イベントの発生リスクでは、非投与群に比し、有意な減少は認められなかった。
有害事象: アスピリン投与群において胃腸不快感4例、胃腸管出血1例、出血
障害2例が認められたが、すべて軽度であり、投与中止後は症状が消失した。
Am. J. Cardiol. 83(9): 1308-13, 1999

日本人における急性心筋梗塞後のアスピリンによる二次予防効果
  アスピリン投与群 コントロール群 オッズ比(95%CI)
平均追跡期間±SE 488±14 457±16    
再梗塞 5 17 0.271
(0.101-0.722)
0.0045
心血管死 6 5 1.104
(0.342-3.569)
0.9161
心血管イベント※ 36 42 0.789
(0.525-1.185)
0.1961
非心血管死 3 2    
待機的PTCAまたはステント 16 7 1.502
(0.628-3.594)
 
有害事象 7 -    
log-rank検定

※心血管イベント:心血管死(突然死を含む)、再梗塞、入院を要する不安定狭心症、非致死的脳梗塞

Am. J. Cardiol. 83(9): 1308-13, 1999