CAST Chinese Acute Stroke Trial

アスピリンは生誕110年を迎え、その歴史の中で豊富なエビデンスが蓄積されてきました。
目的 脳梗塞急性期においてアスピリン早期投与の死亡及び合併症発症への抑制効果を検討
エンドポイント:4週間の治療中の全死亡、退院時の死亡または要介護
デザイン ランダム化、プラセボ対照、二重盲検、intention-to treat解析
実施国 中国
追跡期間 4週間
対象 急性脳梗塞が疑われる症状の発症後48時間以内でアスピリンに対する適応が明らかでない、また禁忌でもない患者、21,106例
群構成 アスピリン(160mg/日)群 〔n=10,554〕
プラセボ群 〔n=10,552〕
結果 治療期間中の全死亡: アスピリン群で有意に低下(2p=0.04)
脳梗塞の再発: アスピリン群で有意に低下(2p=0.01)
治療期間中の死亡と非致死性脳卒中の発症:アスピリン群で有意に低下(2p=0.03)
有害事象: 治療期間中、肺塞栓がアスピリン群12例、プラセボ群20例に見ら
れたが、両群間に有意差は認められなかった(p>0.1)。輸血を要する、または致死性の出血はアスピリン群で僅かに多く認められた(p=0.02)。
Lancet 1997;349:1641-9

IST International Stroke Trial
目的 脳梗塞急性期患者におけるアスピリン及びヘパリンの有効性と安全性を検討
エンドポイント:14日以内の死亡、6ヶ月後の死亡または要介護
デザイン 無作為化、オープン、 factorial
実施国 日本、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、など計36カ国
追跡期間 6ヶ月
対象 脳梗塞発症48時間以内で、頭蓋内出血がなく、アスピリンやヘパリンの明らかな適応症を有さず、また禁忌でもない患者、19,435例
群構成 ■ アスピリン投与群
  • アスピリン(300mg/日)単独群 〔n=4,858〕
  • アスピリン(300mg/日)+ヘパリン(25,000IU/日 分2)群 〔n=2,430〕
  • アスピリン(300mg/日)+ヘパリン(10,000IU/日 分2)群 〔n=2,432〕
■ ヘパリン投与群
  • ヘパリン(25,000IU/日 分2)単独群 〔n=2,426〕
  • ヘパリン(10,000IU/日 分2)単独群 〔n=2,429〕
■ 非投与群〔n=4,860〕
結果(アスピリン) 14日以内の死亡: 非投与群9.4%に対し、アスピリン群9.0%(NS)
6ヵ月後の死亡または要介護: アスピリン群で有意に抑制(2p=0.03)
14日以内の脳梗塞再発: アスピリン群で有意に抑制(2p<0.001)
死亡または非致死性脳梗塞の再発: アスピリン群で有意に抑制(2p=0.02)
有害事象: 輸血又は致死性頭蓋内出血はアスピリン投与群において、非投与
群に比し、有意に多かった(2p=0.0004)。アスピリンとヘパリンの相互作用は認められなかった。
Lancet 1997;349:1569-81

CAST/IST複合解析 脳梗塞急性期 約40,000例におけるアスピリンの効果

Stroke 2000;31:1240-49

CAST/IST複合解析 脳梗塞の再発に対するアスピリンの効果

Stroke 2000;31:1240-49