内視鏡診療時の抗血栓療法-実際どのように行っているのか(当施設の場合)
解説:岡野 明浩 天理よろづ相談所病院消化器内科
スクリーニング内視鏡検査の場合は、抗血栓療法(特に抗凝固療法)を続行したまま、まず検査のみを行う。その結果必要が生ずれば、原疾患(表1)と内視鏡手技(表2)のリスクの兼ね合いで当院の指針(表3,4)に従って休薬後に観血的処置を行うことを原則としている。また、休薬指示の際には、抗凝固療法例、高リスク原疾患例(表1)は全例、抗血栓療法担当科に対診を出し返事をカルテに残している。
再開時期に関しては、抗血小板薬は内視鏡手技にも依るが、当日ないしは翌日から再開としている(表3)。ワルファリンは再開後、治療域に達するまで約3日かかるためとリバウンド現象を阻止するために、処置終了6時間後から再開としている(表4)。
当院の指針の特徴は実地に使いやすいように、具体的にしている点である。しかしながら、この指針はあくまでも1施設で運用している1つの基準にすぎない。今後の運用過程で、適宜改訂していく予定である。
【参考文献】
1)Gastroenterol Endosc., 46: 2079-2085, 2004
2) 消化器内視鏡., 19: 1195-1200, 2007




Medical Tribune 2008年7月10日号より一部改変